ソコトラ島(Soqotra)について
イエメンは海岸線に沿って多くの島がありますが、その多くはカマラン島のように本土近くに位置しています。その中でスコトラ島はイエメン本土から約450km離れており、面積はイエメンの中で一番大きく、奈良県よりやや小さい規模です。
スコトラ島はガラパゴス諸島のように動植物が独特の生態系を有しており、「インド洋のガラパゴス」「アラビア半島のガラパゴス」などと例えられて来ました。
スコトラ島はガラパゴス諸島のように動植物が独特の生態系を有しており、「インド洋のガラパゴス」「アラビア半島のガラパゴス」などと例えられて来ました。
ソコトラ島はドラゴンツリーなどの自然景観が有名です。また、乳香の香料の産地として知られています。
スコトラ島は古代より度々歴史に登場し、バビロニア叙事詩のギルガメッシュは不死の秘薬を求めてスコトラ島を訪れたと言われており、また、古代エジプト人はスコトラ島を「魔神の住む島」と考え、寺院の供え物や薬として使用する神聖な木があると信じていました。
1世紀にはギリシア人によってその存在を知られており、その後13世紀にマルコ・ポーロにより記述されています。何世紀にもわたり「静けさの島」、「霧の島」、「インド洋のガラパゴス」、「アラビア半島のガラパゴス」などと例えられて来ました。
島の人口は約五万人で、独特のスコトラ方言を話し、漁業を主な生業としています。
かつてハドラマウト地方や本土の海岸地域から連れて来られた奴隷のアラビア人やギリシャ人、アフリカ人、ソマリ人などの子孫や船員、貿易従業者などが移り住みんでいます。
主にハディボなど北岸に人口は集中しており、行政の中心地でもあります。
島の気候は、年に二度訪れるモンスーンの季節の影響が大きく、
4月から10月にかけて非常に暑く乾燥した風が南西のアフリカ方面から吹きつけます。冬のモンスーンは11月から5月までで、この季節は北東方面からの風が吹き、時々弱い雨が降りますが、夏のモンスーンに比べてそれほど強いものではありません。
降水量は平野である海岸地帯よりも山岳部の方が多いですが、不規則で数年間雨が全く降らないこともあります。
4月から10月にかけて非常に暑く乾燥した風が南西のアフリカ方面から吹きつけます。冬のモンスーンは11月から5月までで、この季節は北東方面からの風が吹き、時々弱い雨が降りますが、夏のモンスーンに比べてそれほど強いものではありません。
降水量は平野である海岸地帯よりも山岳部の方が多いですが、不規則で数年間雨が全く降らないこともあります。
国際自然保護連合によると、ソコトラ島で確認された植物は凡そ825種で、そのうち竜血樹など307種が島固有のものです。また34種類いる爬虫類の9割、96種の陸貝の95%が島固有種です。鳥類も192種、沿岸部のサンゴは253種、魚類は730種など高い生物の多様性を誇っており、これまで多くの生物学者が関心を示しています。
ソコトラ島は近隣の3つの島などを合わせ、2008年7月にユネスコにより世界遺産に登録されています。
ソコトラ島は近隣の3つの島などを合わせ、2008年7月にユネスコにより世界遺産に登録されています。